ごぶさたです。

 それにしてもなんなんでしょうね、このお天気は。日曜日はあったかくなるみたいだけど。体がおかしくなってしまいそう。いまだにダウン・ジャケットがクリーニングに出せません。

 みなさまいかがお過ごしでしょうか? こちら、4月ということもあり、学校関係の保護者会などもあったり、仕事の環境もいろいろ変わったり(オフィスが同じビルの一階下に引っ越しました)。

 前にツイッターへの懐疑をここに書いたものの、ちょっとどんなものか知っておきたくもあり、とりあえず登録しました。もしやってる方がいらっしゃったらフォローしてください(って「フォロー」って言葉も知ったばかり)。TOKIOLIFETIMEで検索すればすぐ出てくると思います。

 そのちょっと前にFACEBOOKにも登録してみました。アメリカではこっちの方が盛り上がってるとか? なんにせよ、便利なんだか面倒なんだか……とりあえず知り合いの人たちがいろいろ呟いたりしてるので、それを見てると「ああ、生きてらっしゃるなあ」ということは分かります。

 さて、昨日は雨の中、日本武道館に行きました。キャロル・キングジェイムズ・テイラーという、当年とって68歳と62歳のベテラン・シンガーソングライターたちの公演を見に行ったのです。

 本当に素晴らしいコンサートでした。終わった後に誰もが充足しておりました。お値段もかなりのものでしたが、その価値もありました。

 ただね、キャロルはさすがにもうかなりの嗄れ声で(なにしろ68歳)、高音が伸びきらず、全体に音程は♭目。あと、ピアノもおいしいところはサポートの若者に弾かせて自分はハンドマイクで舞台を駆け回って歌うという(笑)。その意味ではとても元気。

 きっと誰もが「ああ、これがもうちょっと往年のあの歌声に近かったら」とか「もっとピアノをがんがん弾いてよ」と思っていたと思います。と同時に誰もが「だからといってこのコンサートにケチがついたとはまったく思わない」と思っていたと思います。その年輪をそのままに受け入れる度量の深さがオーディエンスにも備わっている。なにしろ年配ばっかだし。

 でもって、かたやジェイムズ・テイラーは齢を重ねて(こっちは62歳)、ますます表現に深みを増し、パフォーマーとしても完全に現役。今回はバンドが「スウィート・ベイビー・ジェイムズ」の時の人たちで、ジェームズも「オリジナル・バンドです」と紹介してました。そしてあのアルバムではピアノをキャロルが弾いていたわけで、ある意味、ジェイムズ・テイラーのステージでキャロルも歌う、という感触のコンサート。やる曲は半分半分ではあるんだけど。それにしてもラス・カンケルのドラム、リー・スクラーのベース(この人はフィル・コリンズのバックでもよく来日してた)、そしてダニー・コーチマーのギター、これぞまさに「アメリカの音」という実にタイトで力強いサウンド。気持ちよかった!(他に前述のキーボーディストと、コーラスが3人)

 二人ともMCを日本語で一所懸命やっててね〜、その掛け合いも面白かった。そもそも登場シーンが二人だけで並んで(すごい身長差)ペコリとお辞儀して。微笑ましいったらありゃしない。

 二部構成だったんですが、一部の終わりが「ナチュラル・ウーマン」だったんだけど、後ろの方で女性のお客さんが嗚咽を堪えきれず声を上げていたりして、まあ、やはり僕自身もグッとくる瞬間がいっぱいありました。

 でもってクライマックスがもちろん「君の友だち」で、それで背景に二人やバンドの若かりし頃の写真なんかが投影された日にゃあもう、目尻からポタポタですよ。

 あとはなんだろうなあ〜。2階席だったんだけど、やたらと知り合いに会ってしまい。おまけに、佐野史郎槇原敬之が僕よりも上の方、武道館の天井近くの席に上がっていったりして、「なんでアンタたちがその席!?」とビックリしたんですが、自力で取ったのでしょうか。好感度アップ(笑)。

 そんでもって、最後の最後が「ロコモーション」でダンス大会(笑)。「そっかー、これもキャロルが書いたんだっけ〜!」と改めてポップ・ミュージック史における彼女の重要さを思い知らされつつも、それまでのシンミリした感動が一気にどこかへ行ってしまったりもしました。