西から来た人たち その1

三連休の初日。ずいぶんあったかい、というよりも暑い!というくらいの日和で春の到来を感じる。

いつものように自由が丘の緑道でご飯を食べて、晴子と二人、散歩がてら代官山へ。代官山でなんか滅多に降りないのだけど、今日から三日間、このブログでも時々話題にしている京都のモリカゲ・シャツが東京で出店をしているので、ちょっと覗く。

ダイレクトメールの地図を見ながら歩くと、割と駅のすぐ近く。早速、表でモリカゲさんがどなたかと談笑されていて、すぐに気づいてくれる。開口一番、「随分時間がかかりましたねえ」と言ってくれるのは、今日は例のボタンを付け替えたシャツを着ていったからである。実は、このブログに載せたのと同じ2枚の写真を、お店の方にも送っていて、スタッフの方とメールのやりとりもしていた。みなさん、とても喜んでくださっていたようなのである。

お店に入ると、そこそこ人はいるものの、まずまずちゃんと商品が見られる感じ。というのも、実はこの東京出店は年に一回やっていて、去年は田園調布だったのけれど、なんだかえらい混みようで、買うどころか見るのも大変、という感じだったのだ。シャツを見ていると、秋のワークショップでお会いしたスタッフの方、そうでないスタッフの方まで、次々に「山下さん!」と声を掛けてくださる。「わー、シャツも着てきてくれた」とも。ご商売とはいえ、なんて書くのも恥ずかしくなるほど、こうしたやりとりが自然体で行われるので、本当に気持ちのいい人たちだなあと嬉しくなってしまう。

モリカゲさんの奥様とは初めてお会いしたのだけれど、ワークショップの時に旦那さんに差し上げた「雨のち晴子」をちゃんと読んでくれていて、「晴子ちゃんの誕生日って12月13日でしょ? うちの息子も同じなんです」というお話。聞けば昨日が小学校の卒業式だったということで、ということはつまり晴子のちょうど一歳下、ということになる。こういう偶然もまた嬉しい。

素敵なシャツもいっぱいあったが、軽めの長袖Tシャツのみ購入。あと、以前購入していた「染め変え券付きシャツ」、とあるパーティーで赤ワインをこぼしてしまい(よくやるんだ、コレ……白にしとけばいいんだろうけど……)、その染め変えもお願いする。これは岡山かどこかで藍染めにしてくれるのだ。別にそれでなくても、染め変えたい何かを持ち込めば、料金を見積もってくれて2〜3か月後にそれが届く、ということをやっている。ボタンの付け替えにしてもそうだけど、ひとつのものを手を変え品を変え使い尽くそうという提案。スローガンを掲げるだけでなく、具体的なアクションを起こして、それを実践しているのが素晴らしい。

出るときも、一人また一人と声をかけられながら退出。ワークショップの時にも書いたけど、この人たちに会うと、なんか元気になれる。