浅草よいとこ。

  昨年の暮れは(あれは30日だったか、31日だったか)、ヘルパーのミノちゃんと一家でアメ横に行ったことを思い出しますが(何しに行ったのかはよく覚えてない)、今年はパリに行ってもう20年、我ら夫婦の友人(ということは私たちの付き合いも20年とちょっと、という計算になるのですが……)、木村ひろみが娘のレアちゃんと帰ってきていて、両家で浅草に繰り出しました。わが家の方は昨年に引き続き時生にはミノちゃん、そして晴子にはナオちゃんがついてくれました。


 東京駅前の丸の内OAZOで朝の10時に待ち合わせ。その前のバス停から最近「下町バス」というのが出ていて、それに乗りました。日本橋秋葉原〜上野〜合羽橋〜浅草雷門……と下町を流すバス。海外の観光客目当てで、なかの表示やアナウンスも中国語や韓国語が入っていたり。

 で、合羽橋で降りて、食器店街をまずはブラブラ。既に年末で閉まっている店も多いのですが、これが実に魅力的なお店が連なっていて、なかなか先に進まない! お皿、鍋、スプーンなどはもちろんですが、レストランのショーケースに入っているメニューの見本を扱っているお店や、おまんじゅうなどに押す「焼き印」を売っているお店など、超マニアック!




 そして浅草浅草寺の裏手、ストリップで有名なロック座や、未だに三本立て興行(しかも、寅さんとかクレージーキャッツとかの映画も混ぜ込んでる)をしている映画館などのある方に抜け、居酒屋のある通りに。下町らしく軒先にテーブルや椅子を並べたオープンなお店が多く、ちょうどいい具合にテーブルが空いてるお店があったものですから、真っ昼間っからそこに陣取って、いやあ、頼むわ頼むわ。大人3人は生ビールに始まって、やたらと美味しそうに見えた濁り酒に突入。食べ物はコロッケにメンチカツに牛すじ煮込み(この界隈の店は隣も前も「牛すじ煮込み」を売りものにして張り合ってました)ホルモン焼きにおでんに……特にさすがに中学生になったこともあって、晴子はよく食べる! もう胃の先がブラックホールに直結してるんじゃないかというくらいに、際限なく食べます。


 お腹もくちくなって、ミノちゃんは次の仕事に出発。残るメンバーで遊園地「花やしき」へと。実はわが家は花やしきは初めて。狭いとは聞いていましたが、本当に狭い(笑)。でも(だから?)、人はいっぱいです。


 センターステージで(といってもこれも実にこぢんまりとした物ですが)ちょっとしたゲーム大会があり、司会のお兄さんとのジャンケン大会で、なんとレアちゃんが優勝! 無期限の花やしき入場券を2枚手に入れるという快挙を成し遂げました。

 なんでしょう、天気も穏やかだったし、こう実にイーカンジで「年の瀬」っぽい空気を味わうことができて、幸せな一日でした。ひろみ&レアちゃんは年明け早々にはフランスに帰ってしまうので、浅草の地下鉄駅でお別れ。おたがい、また一年がんばろうね〜。