まど・みちおさん 100歳

今日で詩人のまど・みちおさんが100歳を迎えられました。童謡の「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などで知られる方ですが、ほかにもたくさんたくさん、平易な言葉でとてつもなく深いことを優しく語る詩を沢山書いてらっしゃいます。

昔からなんとなく好きだったんですが、今年になって本屋でたまたま見つけた「いわずにおれない」という文庫本を読みました。これはまどさんに取材したインタビュー本なのですが(時折、まどさんの詩も引用される)、そこでの居住まいの正しさとでも言うのか、神様のような潔癖さとでも言うのか、その人となりにガツンとショックを受けて、さらに別の「まどさん」という彼の半生を追った本も読んで(書いたのはやはり童謡「サッちゃん」などで知られる詩人・小説家の阪田寛夫……まどさんより16歳お若いわけですが2005年に亡くなっています)、ますます「素晴らしい」と思うようになりました。

いわずにおれない (be文庫)

いわずにおれない (be文庫)

まどさん (ちくま文庫)

まどさん (ちくま文庫)

多くの詩が同じテーマです。自分が自分であることの無条件の肯定。

初めての方には「いわずにおれない」を強くおすすめしておきます。詩集も沢山出ていますので、それはもうお好みで。ある時期にまとめた分厚い全詩集もあります(ぼくは数年前に古本屋で購入……ただあまりにも大部なので気軽に手にとって読めないのが残念)。表紙はこちらも先に亡くなってしまった長新太さん。

まど・みちお全詩集<新訂版>

まど・みちお全詩集<新訂版>

詩を引用するのは著作権的にいろいろ問題もあると思うので、引用も載っている、100歳関連の記事を以下に紹介しておきます。

と、探していたら、なんと絵の展覧会をやってるんだ!(絵も描かれるのです) 実はまどさんが生まれたのは僕が生まれた山口県防府市のおとなり、徳山市(今は合併して周南市)。そこでやってるようですね。うわー年末までかあ〜、見たいなあー。

朝日の記事。

毎日の記事。

中日の記事。

あ、展覧会、来年、東京でもあるんだ。